2008/08/22

スカルプの表示レベルに関して② 1プリムで道標を作ってみた。

では、具体的にモノづくりをする際にどうするのかを、実例でご紹介します。
※ブレンダーを例に記述しますが、rokuroやWings3dなどで同様の(32×32など)テンプレートを使う場合は同じ考え方だと思います。

私の2つの店舗が少し離れた場所にあるので、
案内用の道標を作ってみました。



左が完成形で、
右は「9個」の頂点をどう設定したかを書き込んでみました。

文字を入れる部分(5~8)には余裕を持って頂点を配置しています。

作る前にこういうことを考えておくことが失敗しないポイントだと私は思います。
適当にやっていくとやり直したりで、時間もアップロード代も掛かってしまう場合もありますしね。

では、その構想(ってほど大げさじゃないですけど)を元に形を作っていきます。


シリンダーを変形していきます。

作業しやすいように、面倒ですが頂点の数を数えて、
棒の部分(下から9個)、板の部分(上から21個)、間(見せない)の部分(3個)を分けます。

※これを適当に半分に・・・とかやるとうまくいかない原因になります。(あくまで可能性です)



板の部分のみを四角に変形したいので、視点を上からに変えて、変形します。(図左)
その際に、棒の部分を触らないよう、位置をずらして編集するとよいかと思います。
(メタセコイアですと非表示とかありますね)
四角を作る場合でも、頂点が角に来るようにしておきましょう。

そして、再度正面に視点を戻して、形状を作っていきます。

ここでのポイントは、棒の上端、板の下端の閉じ方です。
左側の図で「2~3」と書きましたが、
2の部分が棒の上端の円周というか端で、
3をその中央で閉じて(S⇒ゼロ)います。

1~9でナンバリングした(表示レベルが落ちてもKEEPされる)部分で閉じないと、
見せたくないところが見えてしまったり、穴が開いたりする原因になる可能性があるのです。

下端の1はそのままにしているのですが、
これは地中に埋めることを想定して、処理をしていません。(下から見ると問題ありです^^)

逆に、1を閉じて、2との間の面を下まで持ってくると、
離れた時に「先が尖って見える」ということは、前回の記事を思い出していただければ想像できるかと思います。

下端を閉じる場合は、
1を閉じ、2を最下端に持ってきて・・・と、全部ずらして「5~8」の平らな部分を「6~8」とすればいいでしょう。



と、そんなことを考慮しつつ、形を整えていきます。

3と4の間の見せたくない頂点は、ゼロまで縮小しておけば見えないと思いますが、
念のため、その上で棒や板の中に埋め込んでおくといいと思います。


以上で形状は完成。
次にテクスチャを作り、アップロードして設置してみました。

スカルプの表示レベルに関して①

昨日のブログの中に書いた、
“カメラを離すとスカルプの形が崩れる”という記述にかなりの反応がありました。

以前はこのことで多くの人が悩んでいたためか、
ブログなどでも関連記事が多く見られましたが、最近はあまり見ないなぁ・・・

と思ったら、
ブレンダーの使い方をとても分かりやすく説明しているサイトがあり、
そこにも書いてありました。英語ですが、動画もあるので分かりやすいと思います。

ですが、ここにも簡単に書いておきますね。

現状のビューワーではスカルプテッドプリムの見え方は、
INワールドでは、その大きさとカメラとの距離によって、段階的に表示のレベルが変わります。
(普通のプリムでもそうなんですけどね)

先のサイトでは「LOD (Level of detail)」と呼んでいるものですね。

スカルプを3Dソフトでテンプレートのようなものから作る場合、
32(33)×32の頂点を・・・なんて説明をよく目にします。

カメラに近い、ベストな状態ですと32×32=1024の面で、そこそこ細かな形状も表現できるのですが、
カメラを離していくと・・・
半分になり・・・また半分になり・・・  と形が粗く・・・場合によっては崩れていくのです。

※ビューワー設定でオブジェクトの表示レベルをHighにしておけば、かなりよい状態で見られます。
 逆にLowにしてしまうと、通常のプリムすらまともな形を保っていません^^;


以前、ボトルやイスを作る際に、9個の頂点を考慮して・・・とブログで書いたのは、
この2段階表示レベルが落ちた場合を想定してのことです。

文字だけでは分かりませんよね。実際に見てみましょう。

テスト用にこんな形状を作ってみました。

画面はブレンダーです。
32×32面(縦の頂点は33)のシリンダーを元に加工しています。
※この頂点に対応して出力できるソフト、テンプレートの場合の話です。

縦の頂点4個おきにナンバリングしましたが、
この間の頂点が距離によって表示されない(間引かれて)いくということなのです。
(rokuroやTATARAは編集画面で頂点が分かりやすく、またプレビューも出来るのでとても便利です)

INワールドにUPしてみました。



左から右へと、表示レベルが下がっています。

左と中央を比べていただくと、
上の赤い矢印で示した部分が、見事に無くなっています。

また、ナンバリングした部分は、一番右でも最初の状態を保っています。
(というか、その面だけで形が構成されています。)

このように、間が抜けた状態になりますので、
それを想定して頂点の取り方や位置を決めていくと良いと思います。


全ての人に押し付けるつもりはありません。

●表示レベルは最高で見るからそんなlことまで考える必要は無い。
●狭い部屋に置くので、離れてみることはないから大丈夫。
という場合もあるでしょう。

また、サイズが大きくするという発想から、スカルプを縮小して出力するという方法もあります。
(あまり小さくすると、細かな形状が表現しにくくはなります)

もちろん、32×32面を駆使して、驚くような形を作ることも素晴らしいことだ思います。


カメラ位置で形が崩れる・・・と気になる方の参考になれば幸いです。

2008/08/20

【新作】シンプルな四角いソファ

今回は久々に自分の商品をご紹介できます。 ホッ。



いきなりブレンダーの画面ですが。。。

スカルプじゃなくても出来るじゃん!!と突っ込まれそうな直線基調のシンプルなソファです。

パーツ構成はこんな感じです。


普通のプリムで作るのと比較して、若干の省プリムと、形状へのこだわり・・・という感じでしょうか。

しかし・・・パーツが多い!!  

ごめんなさい。
この3人掛けのソファは、なんと9プリムもあるのです。
(低プリムへのこだわりはどこへ行った~??)



3人掛けなので、1人あたりは3プリムだし・・・

いやいや1人掛けタイプは7プリム・・・言い訳できません。


実はパーツ構成をこのまま発売するか迷っていたのですが、

既に見ていただいた数名のお客様から、このままでもナットクできると
優しい言葉をいただいたので・・・甘えさせていただきました。

いや、ホントにいいのかなぁ・・・?
これ、3プリムくらいでも作れるよな・・・

しかし、最近は曲芸のようにスカルプを操るクリエーターさんも多いので、
低プリムはそういう方々にお任せしましょうか・・・(これ、結構本音です)

ということで早速店舗に設置。



ストライプ柄2パターンに加えて



思い切って和柄を2パターン。


個性的なテクスチャなので、好き嫌いもあるでしょうし、置き場所も選ぶと思います。
・・・店主(私です^^;)はとても気に入って自宅にも置いています。



 

2008/07/24

LCWとDCW

お店のご近所さんがかなり家具好きなことが判明し、
お話しているうちに、いろいろ作ってみたくなりました。

その方のお店にもいろいろな家具が置いてあり、
中でも気になったのがEamesのLCW。

SL内のハーマンミラーでお買いになったそうで、
まあ、ある意味『本物』ですわな^^

しかし、しかし、一人掛けのイスが1脚で18プリムってどうよ・・・

ということで、省プリムバージョンを作ってみました。



ゴムのブッシュ部分など細かなところは省略し、
全部で6プリムに収まりました。



実は3プリムくらいで・・・とも考えましたが、
微妙な曲面にもこだわりたくて無理せず6プリムとしましたが、
そのおかげで、多少離れてみても、また様々な角度から見ても、
しっかりLCWしていると思います。

あ、鋭い方は気が付いたかもしれませんが、
端のグリーンのチェアだけ、座面位置が高く、横幅が若干狭くなっています。

これはDCW。ダイニング用ですかね。

パーツは流用できるかと思いましたが。。。甘かったです。
長さや角度だけではなく、形状から違うのですね。


こうして見ると、違いがよく分かります。


LCWもDCWもRLでは持っていななかったのですが、
店頭でじっくり見ているうちに・・・欲しくなってしまいました。

しかし、いきなり買って帰ったら・・・怒られるだろうな^^;

まずはどこに置くかを考えねばですね。
 

話がそれましたが、このチェア、
ハーマンミラー製LCWのユーザーさんに認めていただけたら販売することにします。
 

2008/07/16

リクライニングチェア

昨日INすると、以前購入したツールがバージョンアップしたとのことで、
最新版が届けられていました。

英語なんで・・・良く分かりませんが・・・

「リクライニングチェア作れるよ!」って書いてあるような^^

ということで、マニュアルも読まず(読めず?)、試してみました。

リクライニングということで、ビーチチェアや歯医者のようなイスも考えてみたのですが、
なかなかピンと来るイメージが思い浮かばなかったため、
ラウンジチェア風のデザインで作ってみました。



こんな感じに背もたれと、フットレスト(?)がポーズに合わせて動きます。



リビングでくつろいだり、映画を見たり・・・RLでも欲しいかも?

座った状態で本体にタッチするとポーズを選ぶダイアログが出ます。
選んだポーズに合わせてチェアのパーツが動きます。



 
リクライニングのギミックが無くても通用するデザインを一応は目指しましたが・・・
う~ん、ちょっと日本人好みではないかも・・・


ぱっと見では3プリムなのですが、フットレストと影があり合計5プリムです。

2008/07/15

アリンコチェアは3本脚

先日、バルセロナチェアを店頭に並べていると、それがきっかけとなって、
ご無沙汰していたご近所の方とお話しする機会がありました。

バルセロナチェアに関していろいろご意見や助言をいただき、感謝です。

で、最後に、、、

「アリンコチェアは作らないんですか?」


あ、そういえば作ってないな・・・
(実はアリンコチェアはRLでも持ってないんです。)

じゃ、この機会に^^

そうそう、これ聞いておかなくちゃ!

“やっぱ脚は3本ですかね?”

「ええ、アリンコチェアは3本脚でしょ」

おお! さすがです。


ということで、早速作ってみました。



このチェアは、アルネ・ヤコブセンのデザインで1952年にデビューしました。
(ちなみにセブンチェアは1955年デビューです。)

この形からアント(蟻)チェア・・・日本ではアリンコチェアとも呼ばれてますね。

単純に板を曲げて作られているようですが、
微妙な曲線が絶妙なすわり心地を提供してくれます。

しかし・・・3本脚というのがちょっと気になります。

「3本脚+人の2本脚で安定感のある機能を満たす」というコンセプトらしいのですが。。。

安定感という意味ではちょっと不安かもですね。

そこ関する批判に対してヤコブセンは、
「車輪が2つの自転車に乗れるなら、3本脚の椅子にも座れる。」と答えていたそうな^^



彼の死後に4本脚のバージョンも作られており、、
日本では4本足脚の方が多く流通しているような気がします。

デザインだけで選べば3本脚かな?とは思いながらも、
使い方によっては4本脚を購入すると思います。 (あ、RLの話です)
(・・・しかし、最近、どんどん値上がりしてるんですよね><)

SLでは安定感を気にする必要も無いので、迷わず3本脚で。

お話をいただいたご近所さんにお届けするとともに、自宅にも置きました。


一般に販売することも視野に入れ、12色のバリエーションを作ってみました。





しかし、これが50年以上前のデザインというのが驚きです。

RLで購入するとそこそこの値段なのですが、
我が家のセブンチェアはダイニングチェアとして10年以上使っています。

デザインは飽きませんし、耐久性にも優れています。
まだまだこの先も使っていくと思えば、いい買い物だったと思います。


ちなみにSLの自宅でも、ダイニングにはセブンチェアを使用していますよ^^

2008/07/11

巨匠達の作品を。

私のお店に来ていただくお客さんにはRLで家具好きの方も少なくないです。

時には深夜にマニアックな家具談義が始まることも^^


昨日からRLで空き時間が多かったので、
そんな家具話のネタにでもなればと、
「名作」と言われているイスをいくつか作ってみました。

まずはハリーベルトイヤのダイヤモンドチェア。

画像の右側の赤いチェアです。

スモールダイヤモンドなのか微妙なデザインになってしましました。

まあ、SLでは私より大きなアバターの方が多いようなので、
このくらい大きくてもよしとしましょう^^

最初は金網状というか、よくある金属を編んだようなタイプにしようと思ったのですが、
スカルプに透過テクスチャを貼ると、重なる部分がどうもうまく見えず断念。
フルカバータイプにしました。

左側はミースファンデルローエのバルセロナチェア。
バルセロナ万博で・・・ってかなり昔のデザインなのですが、
今見ても十分イケてます。



このチェアはSL内でも良く見かけますね。


早速自宅の玄関ホールに設置してみました。



次はお店に・・・

と思ったら、プリムが既にイッパイで置けませんでした><